レチノイン酸 |
【レチノイン酸とは】 |
レチノイン酸はビタミンAの誘導体で、アメリカではシワ・ニキビの治療薬として非常に多くの患者さんに皮膚の若返り役として使用されています。
現在、一部の高価格帯の化粧品にはシワに効果があるとして、レチノールという成分がありますが、レチノールはレチノイン酸の100分の1の生理作用しかないため、単なる保湿クリームという位置づけになります。 |
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【レチノイン酸の作用】 |
@角質をはがす
A表皮の細胞分裂を促進し、皮膚の再生を促す
B皮脂線の働きを抑え、皮脂の分泌を抑える
C真皮のコラーゲンの生成を促し、皮膚のタルミ・小じわを改善させる
D真皮のヒアルロン酸等の分泌を高め、皮膚をみずみずしく保つ |
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レチノイン酸をシミに対して塗ることで、表皮の増殖スピードが非常に速くなり
その結果、古い角質がメラニン色素と共にはがれ落ちます。しかし、レチノイン酸には
メラニンの産生を抑制する効果はないため、漂白作用のあるハイドロキノンとの併用をお勧めしています。
レチノイン酸によりメラニンを外へ出し、ハイドロキノンにより新たなメラニンの産生を抑制する事でメラニンの少ない新しいお肌に置き換えられていくのです。 |

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【レチノイン酸の治療方法】 |
レチノイン酸外用によるシミ治療は、原則的に患者さんご自身により、軟膏を塗っていただくという方法を取っていますので、患者さんがこの治療と副作用・経過等をよく理解されていることが重要です。
効果を最大限に発揮するために、クリーム購入前にカウンセリングとその後も診察・指導を受けていただく必要があります。 |
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